サザンカの接ぎ木が活着して芽が伸びてきたところです。2026年7月11日。
サザンカの接ぎ木の仕方page2
このページは「サザンカの接ぎ木page1」の続きになります。具体的にどのように接ぎ木をするのかを紹介します。サザンカの接ぎ木は、挿し木のように簡単ではありませんが、挿し木より3年~5年早く成長するところが魅力です。接ぎ木した翌年の秋には花が咲くのが多いです。しかし、接ぎ木は比較的難しく、私もだいたい4割前後くらいは失敗していると思います。実は私、1週間でも早く咲く桃花サザンカを求めてこんなにいっぱい接ぎ木をしています。
サザンカの接ぎ木の難しいところ
前のページ「サザンカの接ぎ木page1」の中で、「サザンカの接ぎ木は問題点が3つある」の中で書いた、台木の根が動き出しているのか、いないのかなどの写真を載せました。それから、海外の接ぎ木をするとき、樹皮をへらで剥がすのですが、剥がれないときの写真も紹介します。剥がれない場合は三角接ぎに移行せざるを得ないのですが、彫刻刀を使った例も紹介します。「海外の接ぎ木」と「三角接ぎ」の違いについては、前のページを参照願います。
サザンカを接ぎ木するときの台木を高さ12cmくらいの所で試しに一旦切断して、水分が切断面まで上がってくるのか、こないのかを見ています。2026年4月8日。
右側の台木は水分が切断面まで上がってきていますが、左側の台木は結局2週間たっても水分が上がってきませんでした。水分が上がってこないものは、接ぎ木しても、穂木に水分を供給できないので、失敗します。
サザンカの接ぎ木で、海外の接ぎ木をするとき、ヘラで樹皮を剥がすのですが、剥がれなくて失敗した例です。
去年までは、水分が上がってきたものは簡単に剥がれると思っていたのですが、この個体は剥がれなくて失敗しています。そのため、2cm切り戻して三角接ぎをしているところです。
目印を付けた台木を彫刻刀で全体の8割くらいを削るのですが、彫刻刀の柄を短く切って、下から上に削るべきでした。上から下に削るのは難しい。
サザンカの接ぎ木で、こちらの画像も、海外の接ぎ木をする時、樹皮を剥せなかった例です。
根が動きだしてからの日数が関係しているのか、個体により違うのか、はっきりわかりません。
2026年春、サザンカの接ぎ木6例の紹介
具体的に6例紹介しますが、画像をクリックすると、説明書きがある大きい画像が開きます。6例には、接ぎ木した日、穂木の産地、花の色、海外の接ぎ木か三角接ぎか、穂木の直径などで区分けしています。
2026/4/7接ぎ木・兵庫県産の桃花サザンカ・三角接ぎ
4月に挿し穂用に売られていた兵庫県産の桃花サザンカの穂木です。兵庫県は暖かいので4月上旬でも新梢がかなり伸びているものでした。その挿し穂の前年枝の部分を穂木としました。花の姿もすばらしい、とてもきれいな桃花一重のサザンカです。多分早咲きだと思うのですが、11月中に満開になる個体だとうれしいです。
兵庫県産桃花サザンカを三角接ぎしました。2026年4月7日。
穂木の直径は2.3ミリです。画像を見てもらうとわかりますが、芽は充実した芽でなくともいいです。逆に小さい方がいいような気がします。
約2ヶ月で芽が膨らんできました。芽が膨らんできたタイミングで、室内の管理から、テラスの床下に移動します。横からの光しか当たらない場所です。
兵庫県産桃花サザンカの接ぎ木。2026年7月16日から9月17日までの成長の様子です。
芽が膨らんでからは、とても速いペースで成長します。伸びた芽が10cmくらいになったら、テラスの床下からキンモクセイの下で木漏れ日が当たる所に移動します。
2026/4/16接ぎ木・千葉県産桃花サザンカの実生苗・三角接ぎ
千葉県で3mくらいの大木になった桃花サザンカの下に生えていた自生苗を購入しました。聞いていませんが、たぶん実生苗だと思います。実生の場合、親株と同じ花が咲くかは「サザンカの実生・種まき」のページで検証中ですが、たぶん親株と異なる花が咲くような気がします。来年の秋には花が見られるでしょう。
千葉県産桃花サザンカの接ぎ木。2026年4月16日。
穂木の直径は2.5ミリです。この太さだと、ぎりぎり三角接ぎができます。三角接ぎの場合は穂木をこのように三角に削ります。
千葉県産桃花サザンカの接ぎ木。2026年4月16日。
左上の画像は、地上12cmで試しに切断し、樹皮が剥がれるかを確認していますが、剥がれないので三角接ぎに移行したところです。穂木の直径を測って台木を削るときの最大値を確認します。
それから台木に目印を付けて、彫刻刀で最大値の8割ぐらいを削ってしまいます。
その後、穂木と台木をナイフで何回か少しずつ削ってピタリと合うようにします。台木は3回くらい、穂木は5回くらい微調整しながら削って、やっとピタリと合ったという感じです。
千葉県産桃花サザンカの接ぎ木。2026年6月25日~9月17日までの様子です。
6月25日、芽が1cmくらい膨らんできたので、室内管理からテラスの床下の直射日光が当たらない、横からの光が入る所に移動しました。
7月16日、穂木が10cm位伸びてきたので、キンモクセイの大木の下に移動しました。木漏れ日しか当たらない所です。
2026/5/4接ぎ木・岐阜県産桃花サザンカ1・海外の接ぎ木
ここで使った穂木は岐阜県産の少しだけ白が入った桃花で、とてもかわいらしいサザンカです。購入したのは挿し木用の挿し穂でしたが、接ぎ木に使ってみました。この穂木は今年伸びてきた枝で、まだ枝が固まっていなくて、画像を見てもらうとわかるとおり弱々しい穂木です。芽も今年作られた芽ですので、大丈夫かと思いつつ試しに接ぎ木してみた、ということです。
岐阜県産桃花サザンカの接ぎ木。2026年5月4日。
この穂木は今年伸びた新梢でまだ弱々しいです。挿し木用の挿し穂なのですが、とてもかわいらしい花だったので、試しに接ぎ木をしてみた、ということです。
岐阜県産桃花サザンカの接ぎ木。2026年5月4日。
台木の樹皮がうまく剥がれたので海外の接ぎ木にしました。画像のとおり穂木がピッタリはまりました。
岐阜県産桃花サザンカの接ぎ木。7月15日~9月17日までの様子です。
この穂木は今年伸びた新梢なので、接ぎ木して大丈夫なのか、と半信半疑でしたが大丈夫なようです。
途中で病気にかかり葉っぱがしおれてきましたが、部分的に切除して、浸透系の薬剤で消毒を3回くらいしたところ回復したようです。
2026/5/13接ぎ木・山形県産桃花サザンカ・三角接ぎ
5月13日に接ぎ木した山形県産桃花サザンカは、早春に一度接ぎ木して5月に失敗した台木を切り戻して接ぎ木をしました。失敗した台木がもったいないので、新芽が伸びてきたものを接ぎ木したらどうなるのかを見たくて試しにやったものです。この台木は一昨年売れ残りで買ったサザンカ・クレオパトラです。2025年秋に花は咲かない遅咲きでしたが、2026年早春に落葉しなかったので、少し耐寒性があるのでは、と思って台木に利用しました。
2026年5月13日。山形県産桃花サザンカの接ぎ木。
今年新芽が3枚開いてきた状態のものを穂木として接ぎ木したらどうなるか、試しにやってみました。1枚の半分だけ残しておいた去年の葉っぱは、2週間で落葉して、7月15日には新葉だけ4枚になった状態を維持しています。
2026年5月13日接ぎ木した山形県産桃花サザンカ。8月2日から9月22日までの様子です。新葉4枚のまま維持していて、変化ありません。
接ぎ木page1の中で、8月に葉っぱ1枚の半分と1芽を付けて接ぎ木したものが、そのまま成長せず冬を越して翌年6月に芽が伸びてきた例もあるので、この接ぎ木も期待しています。
2026/5/22接ぎ木・山形鹿島産桃花サザンカ・海外の接ぎ木
5月22日に接ぎ木した山形鹿島産桃花サザンカは、同じく接ぎ木を一度失敗した台木を切り戻して、庭に植えてある接ぎ木の桃花一重サザンカを接いだものです。鹿島は親木のある地元の地域名です。こちらは、海外の接ぎ木で成功したものですが、風速10mくらいの強風で接ぎ木した所からポキリと折れてしまいました。これからは、接ぎ木には支柱をすることにしました。
2026年5月22日。山形鹿島産桃花サザンカの接ぎ木。
こちらは海外の接ぎ木の仕方で接いだものですが、よほどうまく接ぐことができたのか、約1か月で芽が膨らんできました。
2026年5月22日接ぎ木した山形鹿島産桃花サザンカ。7月16日~8月25日までの様子です。
強風が吹いて、穂木が接いだところからポキリと折れてしまいました。残念。
2026/6/22接ぎ木・岐阜県産桃花サザンカ2・海外の接ぎ木
「岐阜県産桃花サザンカ1」と「岐阜県産桃花サザンカ2」の違いは、前者1の方は5月に挿し穂として購入したのですが、挿し木はまだ枝が伸びたばかりで固まっていなかったため失敗しました。その挿し穂の中の1本を接ぎ木した「岐阜県産桃花サザンカ1」は成功したというものです。
後者2の方は、そろそろ新梢も固まってきた頃かなと思い、同じ所から6月に再度挿し穂として購入したものです。「サザンカの挿し木」のページにある挿し木も成功していますし、下の画像の接ぎ木した「岐阜県産桃花サザンカ2」も3か月でやっと芽が伸びてきたところです。
岐阜県産桃花サザンカの接ぎ木。2026年6月22日。
海外の接ぎ木の場合は、穂木をこのように削ります。
岐阜県産桃花サザンカの接ぎ木。2026年6月22日~8月25日までの様子です。
接ぎ木から2か月がたって、なんとなく芽が膨らんだような気がします。
岐阜県産桃花サザンカの接ぎ木。
接ぎ木から3か月がたった9月22日現在ようやく芽が伸び出してきたところです。
SASANQUAの庭の話 10
夏の庭にはアゲハチョウが寄ってくるように、蝶が好きな花をいろいろ植えています。下の画像の上段は、カラスザンショウの葉を食べているナミアゲハの5齢幼虫と、アガスターシェ・ブラックアダーの蜜を吸っているカラスアゲハのオスです。今年も黒いアゲハがやってきました。最近、黒いアゲハはあまり見なくなったんですよね。
下段はスカビオサ・アメジストピンクの花に来たキアゲハで、右側はブッドレアです。なぜアゲハチョウが来るとうれしいのかというと、子どもの頃、実家の庭に黒や黄色のアゲハチョウがたくさんいたからです。よく捕まえて、夏休みの宿題にしました。
カラスザンショウの葉っぱを食べているナミアゲハの5齢幼虫。2026年9月5日。
この後、この幼虫は1週間くらいでサナギになるためにどこかへ移動したようです。
アガスターシェ・ブラックアダーの蜜を吸っている、カラスアゲハのオスです。2026年9月1日。
今年も去年に続き黒いアゲハが来てくれました。うれしい。
スカビオサ・アメジストピンクに来たキアゲハ。2026年9月7日。
ブッドレア。2026年9月2日。
ブッドレアもアゲハチョウが好きな花です。ブッドレアは樹木で、地植えすると庭も手狭まになるので、大きくならないよう鉢植えにして4つあります。
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