
雪国でのサザンカの好きな環境
3mくらいに大きく育ち、生き残ったサザンカを調査して分かったこと。
分かったことは色々あるのですが一番納得したのは、雪国で早咲きのサザンカを普通に植えても育たないということです。それは、街路樹や野原や公園、山裾などの風当りが強そうなところではほぼ見かけないからです。公共施設の広場にも見かけません。生き残って大木になっているのは、住宅街の庭に植えてあり、建物や樹木で風が遮られる場所ということです。次の三点は降雪地域でサザンカを育てる場合、重要になるところだと思います。
(1)一つ目は、サザンカの根元に日があまり当たっていないこと。
雪国でサザンカを育てていくうえで、住んでいる所の辺り一帯を車でぐるぐる回って調査して分かったことは、だいたい三つかなと思います。
その一つ目としては、サザンカの根元の環境だと思います。例として次に五つあげますが、根元に日が当たっていないことというのはかなり意外なことでした。
1.南側もしくは東側にコンクリートブロック塀または板塀があって、その後ろにサザンカが植えてあり根元に日があまり当たっていないものが相当多くありました。
2.大きな石の近くに植えてあり、根っこがその下に潜り込んでいると思われるものもありました。
3.根元に草が生い茂っていて木の根元が全く見えないものもありました。
4.家の南側の基礎付近にコンクリートで縁取られた小さな花壇がありそこにサザンカが植えてあって、その前はアスファルト駐車場になっていて、その下に根が潜り込んでいると思われる所もありました。たぶん、アスファルトの下でのびのびと根を張っていると思います。
しかし、どこに根を張っているのだろう?と思われるこういった花壇に植えられたサザンカの場所は、数か所あったと思います。花壇のイメージとして↓下に貼ってある、道路沿いの大きくなったサザンカの写真に近いです。
5.南向きの商店の西側に幅70cmくらいの砂利の隙間があり、その隙間の西側はコンビニのフェンスと駐車場になっていて、その隙間で巨大になっているサザンカがありました。根っこは70cm幅で済むはずないので、建物の下か駐車場の下に潜り込んでいると思われる所がありました。
★考察
サザンカは夏の乾燥を嫌うといいます。サザンカの根元はあまり乾燥させない方がいいようです。ただ、いつもじめじめしているのも問題があるとは思います。
塀で日光が遮られたり、草で覆われたり、根が石の下やアスファルトの下に潜り込んでいたりするのも同じ関係性と思われます。
街路樹を見ればわかりますが、どこにその大きな木の根がもぐり込んでいるかといったら、歩道や道路下しか考えられません。その下には雨水も酸素もあるといいます。
アスファルトや石の下に潜り込んでいるのが多いということは、夏場の乾燥だけでなく、たぶん根の防寒の役目も果たしていると思っています。
ですが、サザンカは弱酸性の土を好むといいますので、木の根元をアルカリ性のアスファルトやコンクリートで最初から被ってしまうのはやめた方がいいと思います。やむを得ずその下にもぐり込まざるを得なかったものとは違うと思います。
私の庭のサザンカは、この画像のように根元を隠すものがないので少しの下草やバークチップを敷いたりしています。夏には水もかけます。しかし水のかけ過ぎも良くなくて、根は水のある方に伸びますので、土の表面にいつも水があると根は土の表面にだけあるようになります。
そうするとまた日照りで乾燥します。悪循環です。しかし背に腹はかえられないので夏場は水をかけます。夏の乾燥で枯らしたサザンカもあるからです。
根はやはり下に誘導したいものです。木の回りを数年に分けて土壌改良をしたり、割り竹を打ち込んだりするのもいいと思います。
私の庭のサザンカも、多分根詰まりで樹勢が悪くなり地衣類が発生して取るのに大変だったので、春から割り竹を埋め込んで土壌改良していくつもりです。
(2)二つ目は、西側や北側は建物や樹木があり寒風が当たりづらい所がほとんどでした。

・生き残っているサザンカの8割くらいは住宅街の庭にありました。
・サザンカの西側や北側には家や大きな樹木があり、寒風が直接当たりづらくなっていました。
・広い公園や街路樹、野原など風が強そうな所には、←左の写真の道路沿いにある大きくなったサザンカ以外は、一つも見つけられませんでした。
このサザンカは国道沿いにある商業施設の、小さな花壇に植えられている大きくなったサザンカで、寒風が吹き付けそうな場所で唯一見つけたものです。根っこはアスファルトの下だと思います。水も空気もありそうです。この葉っぱも黒っぽい緑です。
この薄いピンクのサザンカは、2026年秋現在でも角刈りにされてちゃんと生きています。
少し話はそれますが、家から車でそう遠くない所に山形県総合運動公園という所があって、そこにはサッカー場や野球場など色々あり、木もいっぱいあるかなり大きな公園なんです。調べると56haあって東京の新宿御苑と同じくらいの大きさです。この公園には、この画像のとおりイチョウ並木とかあるので、紅葉をよく見に行くのですが、秋に咲いているサザンカを見たことがないのです。
何を言いたいかというと、こちらではそれだけ秋に咲いているサザンカがないのです、と言いたいのです。
2025年6月に公園の奥の方にある駐車場に車を止めて、奥の方にサザンカがないか見てみましたが、紅サザンカ類と思われるものは数本ありました。確認のため秋にもう一度行ってみましたが、早咲きのものではなくやはり紅サザンカ類でした。
★考察
私の住んでいる所は北風よりも西風が強いのですが、一番大事なのはマイナス10度という寒風が直接強く当たらないということが肝心だと思います。人間も風が強いと体感温度が下がります。
私の庭の西側は田畑になっていて、すごい西風が吹くのでサザンカの環境的には非常に悪いです。
「サザンカの防寒対策」のページに書いていますが、冬には不織布を巻くなどして防寒するのですが、それでも枝先から毎年少し枯れてきます。
そのため、春に枝が伸びても冬に枝先から枯れるので、なかなか大きくなりません。伸びたり縮んだりを繰り返しながら少しずつ大きくなるようです。
風が遮られる住宅街に住んでいて、南側に道路があり、日当たりがよく、塀があって根元を隠せれば環境的には最適です。こういう環境だと東側に道路があっても同じです。

このサザンカは庭に植えている桃花一重のサザンカです。画面奥の方が西になるのですが、田畑になっているので西風が非常に強く環境的にすごく悪いと思います。
今年2025年秋に、サザンカがあるところをあちこち再び訪れてみました。生き残っているサザンカのほとんどは、北や西の寒風が当たらない所に植えてあるか、もしくは東側や南側の塀の後ろに植えてあるものでした。
雪がふる地域でサザンカを育てるのであれば、植える場所が良ければ生き残れると思います。
(3)三つ目は、ほぼすべてのサザンカの樹幹にはたっぷり日が当たっていました。
・ほとんどのサザンカは東側や南側の日がたっぷり当たる場所にありました。
・西側や北側にあるものは2本くらいだったでしょうか。それでも午後から日は当たる場所でした。
★考察
サザンカの根元は夏場乾燥しない方がいいが、樹幹全体には日光が必要だということです。
花が咲く晩秋には特に日が当たった方がいいと思います。「サザンカの早春の落葉」のページにもでてきますが、だいぶ前、サザンカ富士の峰という品種を庭に何年も植えていたのですが、そこは晩秋に日陰になる所で、なかなか花が咲きづらかったのです。そのため、日向に移植したら満開に咲くようになりました。
SASANQUAの庭の話2
庭の話も今年page11まで行って、二周目になりpage1から折り返してきました。下にある画像の、上段はアガパンサスの矮性種と、足摺野路菊です。足摺岬は北海道にあるものと1年くらい勘違いをしていて、どのへんだったかな、と最近ネットで検索したら四国にありました。すごい勘違い。
下段左側はサザンカの花に来た、ツマグロヒョウモンのメスです。めっきり秋になったので、アゲハ蝶は来なくなり、ヒョウモンチョウやタテハチョウが増えてきました。
下段右は原種シクラメン、ヘデリフォリウムです。畳3枚くらいの広さに植えてあります。毎年6月くらいに種が1000個以上採れるので、採取して9月頃に土に埋めます。今年は埋めてしまったので、来年ほしい方は、その頃連絡してもらえると、500個くらい無料で譲れると思います。

サザンカが咲いてきたら、スズメバチがいっぱい寄ってくるので、蜂トラップを買ってきてぶら下げたら、いっぱい蜂がとれます。

畳3枚くらいの広さに、早春に咲くキクザキイチゲ類の根と、この原種シクラメンを植えています。これらがあるため、雑草をとるのにカマを使えません。土の上にヒノキチップをまいて、ピンセットで雑草をとります。これが意外と苦にならなくて、プチプチを指でつぶすようなあの感覚に似ていて、暇つぶしにはもってこいです。
球根は10cm近く大きくなると、カラカラになったり、ぐちょぐちょになって消滅していくのですが、このように12cmくらい大きい球根もたまにあります。


